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キッチン / 台所

2020.09.12

キッチンリフォームの相場や価格別事例、費用を下げるコツ 

キッチンリフォームは、しっかり予算を立てないと際限なく費用がかかります。ショールームに行くと、つい「あれも欲しい、これも付けたい」と思ってしまうのです。

キッチンリフォームで予算オーバーしないためには、どこまで改修するのかシッカリ決め、節約するところは節約して、可能ならDIYも取り入れることが大切です。

そこで本記事では、キッチンリフォームの価格別事例や費用を下げるコツについて解説します。カンタンにできるDIYもご紹介しますので、キッチンリフォームをご検討中の方は参考にしてください。

キッチンリフォーム費用の相場と工事内容

まずは、キッチンリフォーム費用の相場についてご紹介します。
キッチンリフォームされる方のご予算は、おおよそ50~200万円ぐらいがボリュームゾーンです。もう少し細かくわけると、以下の順に多くなります。

●50~100万
●100~150万
●150~200万
では、上述の予算でリフォームするとき、いったいどんなことができるのでしょうか。50万円未満や200万円以上のリフォームも含め、リフォーム事例をご紹介しましょう。

 


50万円未満でできるキッチンリフォーム

まずは50万円未満でできるキッチンリフォームからご紹介します。この価格帯のリフォームは「コンロ、レンジフード、キッチン扉の面材」など部分的な取り換えが中心になります。

横幅が2mを切るような小さいキッチンの入れ替えも、状況しだいでは可能です。キッチン自体はさわらず、照明やクロス(壁紙)などを新しくして空間を模様替えすることもできます。

いくつか実例をご紹介しましょう。

コンロ取り換え工事

ガスコンロを新しく
掃除がしにくかったコンロを掃除がしやすいものに取り換えるケースです。五徳やコンロの天板が掃除しやすいものに変わると、お手入れがラクになります。

施工内容 幅600mmのビルトインコンロを取り換え
予算目安 10~30万円
工事期間 1日

 

 

 

キッチン引き出し面材取り換え工事

キッチン引き出しの面材を模様替えするケースです。キッチン自体はそのままですが、雰囲気を変えることができます。
引き出しの前板を交換する以外にも、前板を塗装したり化粧シートだけ張り替えたりすることもできます。

施工内容 引き出しの前板パネルをオーダーメイド
予算目安 40万円
工事期間 1日

 


50~100万円でできるキッチンリフォーム

つづいて、50~100万円未満でできるキッチンリフォームをご紹介します。
この価格帯になるとスタンダードモデルI型キッチンの入れ替えができます。キッチン入れ替えにともなう小面積の内装変更(クロス貼り替えなど)も可能です。
参考事例をご紹介しましょう。

 

キッチン取り換え工事


古いI型キッチンを新しいものに入れ替えるケースです。スタンダードモデルのレンジフードや吊戸棚も入れ替えできます。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、新しいキッチン (幅2550mm)・レンジフード、吊戸棚を設置、給排水工事、電気工事
予算目安 50万円~100万円
工事期間 3~4日

 

 

幅変更をともなうキッチン取り換え工事


古いキッチンを撤去して、同じ場所に幅が違うキッチンを入れるケースです。幅を縮小して冷蔵庫スペースを作ったり、幅を広げて作業スペースを増やしたりすることができます。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、新しいキッチン (幅2550mm)・レンジフード、吊戸棚を設置、給排水工事、電気工事
予算目安 50万円~100万円
工事期間 3~4日

 


100~150万円でできるキッチンリフォーム

つづいて、100~150万円未満でできるキッチンリフォームをご紹介します。
この価格帯になると、ミドルグレードのキッチンに入れ替えたりキッチンの内装を変更したり(クロス貼り替えなど)できます。
スタンダードモデルのI型キッチンと一緒にスタンダードなカップボードを設置することも可能です。

参考事例をご紹介しましょう。

 

場所変更をともなうキッチン取り換え工事

キッチン場所替え
キッチンの位置を変更して、新しいものと入れ替えるケースです。キッチンの場所を少し変えるだけで、動線がよくなることがあります。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、新しいキッチン (幅2550mm)・レンジフード、吊戸棚を設置、外壁工事 (古い換気口を塞ぎ、新しい換気口をあける)、給排水工事、電気工事、フローリング貼り替え
予算目安 100万円~150万円
工事期間 約1週間

 

キッチン取り換え(ペニンシュラ型⇒I型)工事


古いペニンシュラ型キッチンを撤去して、腰壁を作り、新しいI型キッチンに取り換えるケースです。
ペニンシュラ型は対面式でステキですが「水や油がダイニングに飛びやすい」という欠点があります。ですから、腰壁を作ってI型に変更される方もおられます。

施工内容 旧キッチンと換気扇を撤去、腰壁を造作、新しいキッチンとレンジフードを設置、内装工事、給排水工事、電気工事
予算目安 150万円
工事期間 1週間

 


150~250万円でできるキッチンリフォーム

つづいて、150~250万円未満でできるキッチンリフォームをご紹介します。この価格帯になると、ハイグレードキッチンに入れ替えできます。
キッチンはスタンダードなものにして、デザインや使い勝手にこだわった内装に予算を回すのもいいでしょう。たとえばキッチンとダイニングの間仕切壁を撤去したり、汎用タイプの照明をデザイン照明に取り換えたりできます。

参考事例をご紹介しましょう。

 

キッチン取り換え(対面式I型⇒ペニンシュラ型)工事


対面式I型キッチンの腰壁を撤去して対面式ペニンシュラ型キッチンに入れ換えるケースです。ペニンシュラ型はデザイン性が高いキッチンが多く、憧れる方がたくさんおられます。
腰壁や間仕切り壁がなくなると視界がひらけるので、解放感も演出できます。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、腰壁を撤去、ペニンシュラ型キッチンとレンジフードを設置、給排水工事、電気工事、クロス貼り替え、照明取り換え
予算目安 180万円
工事期間 4日

 

キッチン取り換え(壁付けI型⇒ペニンシュラ型)工事


壁付けのI型キッチンを対面式ペニンシュラ型キッチンに入れ替えるケースです。
対面式ペニンシュラ型は壁付けI型より広い空間が必要ですが、子供の様子やテレビを見ながら料理ができるので人気です。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、ペニンシュラ型キッチン・レンジフード・吊戸棚を設置、給排水工事、電気工事、クロス貼り替え、床補修
予算目安 220万円
工事期間 14日

 

I型キッチンの配置移動をともなう入れ替え工事

I型キッチン
壁付けのI型キッチンを対面式I型キッチンに変えたケースです。
新たに腰壁を造作することで、I型キッチンでも対面式にできます。ペニンシュラ型と似た感じになりますが、腰壁の立ち上がりがあることでダイニング側へ水や油がはね飛ぶのを防げます。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚を撤去、腰壁とコンロ前の壁を造作、I型キッチン・レンジフード・吊戸棚・カウンター収納を設置、給排水工事、電気工事、フロアタイル貼り替え
予算目安 250万円
工事期間 10日

 


250万円以上かかるキッチンリフォーム

つづいて、250万円以上かかるキッチンリフォームをご紹介します。
この価格帯になると、ハイグレードでデザイン性が高いキッチンに入れ替えられます。内装や照明もデザイン性が高いものに模様替えして、トータルコーディネートできます。

参考事例をご紹介しましょう。

 

キッチン空間の全面改修


狭い壁付けI型キッチンをL型に変えて入れ替えるケースです。キッチンの壁にタイルを貼ったり、腰壁や床に無垢材を使ったり、大胆な内装リフォームもできます。

施工内容 旧キッチン・レンジフード・吊戸棚・キッチン収納を撤去、腰壁を新設、L型キッチン・レンジフード・吊戸棚を設置、給排水工事、電気工事、フローリング貼り替え、照明取り換え、キッチン前面の壁にタイル張り
予算目安 250万円
工事期間 7~10日

 

キッチン全面改修工事


スケルトン(内装全て解体撤去した状態)にしてから、キッチン空間全体を作り直すケースです。
ほとんど制約なく、自由にプランできます。こだわりのキッチンスペースが作れます。

施工内容 キッチンスペースの内装を全て解体撤去 (スケルトン)、L型キッチンとレンジフードを設置、カウンター収納と吊戸棚を設置、カップボードを設置、パントリーを設置、給排水工事、電気工事、壁と天井のクロス貼り、フローリング張り、照明取り換え
予算目安 460万円
工事期間 約3週間

 


目指せ格安キッチンリフォーム!費用を下げるコツ

リフォームの計画をしていると、夢がふくらんでついつい予算オーバーしてしまいがちです。そうならないように、コスト意識を常に持つようにしましょう。

予算を下げるコツを4つご紹介しますので、参考にしてください。

  • こだわるポイントを2~3に絞る
  • こだわりポイント以外はコストダウンを意識する
  • ペニンシュラより「腰壁+I型キッチン」
  • 内装の仕上げはDIYでやる

 

まずは、リフォームのこだわりポイントを2~3個ピックアップします。

たとえば「ガスコンロは高性能にしよう」「レンジフードはオシャレにしよう」「水栓は浄水器付き」など、具体的に決めてリストアップしておきましょう。

 

次に、こだわるポイント以外はコストダウンを意識します。

限られた予算をまんべんなく使うのではなく、ここぞというところに集中するイメージです。

 

いくつか、コストダウンの例をあげてみましょう。

  • 食器洗い乾燥機を無くす
  • 引き出しの面材は一番安いものにする
  • 天板は人工大理石ではなくステンレスにする

 

対面式キッチンの引き出しは、調理する人にしか見えません。

グレードを落としても影響が少ないので、おすすめの節約ポイントです。

 

ペニンシュラ型にしようか迷っている方は、I型キッチンの対面式にするとコストダウンできます。

腰壁の仕上げにタイルや無垢材をはることで、クロス張りとは違った雰囲気になりオシャレ度もアップします。

内装の仕上げを自分でやるのも節約になります。

壁紙を自分で貼り変えたり、食器棚は扉無しでラフに造作してもらい自分で塗装したり、DIYすることで愛着もわき一石二鳥です。

 


メーカーごとのシステムキッチンの特徴

つづいて、キッチンメーカーごとの特徴をご紹介します。「メーカーによって何が違うの?」と疑問に思われてる方は、参考にしてください。

 

LIXIL(リクシル)の特徴


LIXILはトステムやINAXなど5社が合併してできた会社で、システムキッチンはサンウェーブ工業のものを引き継いでいます。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

LIXILのキッチンはデザインがシンプルかつ洗練されていて、どんな空間にもなじみやすく、インテリアとしても優秀です。価格もリーズナブルで、LIXILを採用する方がたくさんおられます。

LIXILはドアやフローリングなどの建材製品を持っているので、空間全体のトータルコーディネートが得意です。お部屋全体をリフォームするなら、色や雰囲気を調和させられます。

 

TOTOの特徴


TOTOは水回りに強いメーカーで、トイレや洗面器などの衛生陶器で国内トップのシェアを持っています。ちなみに「ウォシュレット」はTOTOの商標で、ユニットバスはTOTOが最初に販売しました。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

節水効果が高く経済的な「水ほうき水栓、タッチ式水栓、足踏み式の水栓」やシンクにゴミが溜まりにくい「すべり台シンク」など、TOTOのキッチンは使いやすい機能が多彩です。

省エネ性や操作性がよく掃除もしやすい、堅実で高品質なキッチンメーカーです。

 

クリナップの特徴

クリナップのキッチンの歴史は古く「日本で初めて多目的システムキッチンを開発した企業」と言われています。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

クリナップはシンプルで工業的なデザインがうまく、オシャレ。キッチンを中心にインテリアコーディネートしたくなります。

ステンレスを使うのがうまく、無機質で洗練された意匠がお好きな方に人気です。ステンレスは「熱・水・臭い・水汚れ・カビ・サビ」に強く、キッチンに適した素材です。一部のキッチンは構造もステンレス製で、頑丈です。

 

Takara standard(タカラスタンダード)の特徴


タカラスタンダードといえば、ホーローでしょう。根強いファンが多い丈夫な素材で、何十年も前のキッチンがまだ現役で使われています。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

ホーローは、鋼板にガラス質を焼き付けて密着させたものです。やや高額ですが、掃除のしやすさは折り紙付き。キズや熱に強く耐久性もあり「キレイ」が長続きします。

壁パネルやキャビネットでマグネットが使えるのも、ホーローならではです。

 

トクラスの特徴


トクラスは楽器メーカー・YAMAHA(ヤマハ)の住設部門が前身で、2013年まで「ヤマハリビングテック」という社名でした。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

トクラスは人造大理石を使ったワークトップにこだわりを持っているメーカーで、シンクのカラーバリエーションも豊富です。

スタンダードモデルは上品でかわいいキッチンですが、ハイグレードモデルはグランドピアノを思わせる曲面デザインと上質な面材からYAMAHAの精神を感じます。

 

パナソニックの特徴


パナソニックは、LIXILと同じくたくさんの建材を持っています。どれもスタイリッシュで、高い機能性を持つデザインは定評があります。

2020年6月現在のラインナップは、以下のとおりです。

パナソニックは、主婦の声を取り入れた商品開発が得意です。とくに「スキマレスシンク」や「ほっとくリーンフード」に代表される掃除がラクになる工夫が好評です。
「トリプルワイドコンロ」や「スラくるネット」を使うと調理がしやすく、時間節約につながります。自動化も進んでいて「エコナビ」や「フルオートオープン」は秀逸です。

 


自分で出来る!キッチンDIYリフォーム

つづいて、DIYでできるキッチンリフォームをご紹介します。

お金をかけて大掛かりなことをしなくても、キッチンの雰囲気を変えられます。「作る」ことを楽しみながら、チャレンジしてみてください。

 

少し雰囲気を変えるだけならリフォーム不要

まずは、材料や工具をまったく使わずにできる模様替えを4つご紹介します。

  • 食器や調理器具をデザイン性が高いものにする
  • オシャレなキッチン小物を置く
  • 観葉植物で飾る
  • 照明を変える

順場に、もう少し詳しく説明していきます。

 

食器や料理器具をデザイン性が高いものにする

デザイン性が高い食器や調理器具は、置いてあるだけで様になります。少しずつ買いそろえていく楽しみもあるので、おすすめの「雰囲気改善方法」です。

ネットショップで買いやすく、高すぎないものをいくつかご紹介します。

洋風デザイン食器

  • イッタラ
  • マリメッコ
  • ウェッジウッド

 

和風デザイン食器

  • 小鹿田焼(おんたやき)
  • 白山陶器
  • テーブルウェアイースト

 

キャセロール鍋

  • ルクルーゼ
  • ストウブ
  • アラビア フィネル

 

調理器具

  • フィスラー
  • ティファール
  • VitaCraft
  • 柳宗理

 

なお、食器や調理器具は計画なしに買うと雑然となりがちです。テイストの違う食器が混然と混ざったり、掃除しにくくなるぐらい大量に買ったりしないよう注意しましょう。

 

オシャレなキッチン小物を置く

キッチン小物

キッチンと関連する小物をオシャレに見せると、キッチン全体の雰囲気がよくなります。たとえば、以下の小物はデザインにこだわって買ってみてはいかがでしょうか。

  • 調味料入れ
  • キッチンタイマー
  • カトラリー
  • キッチンツール

キッチンツールには「ピーラー、スパチュラ、トング、おたま、フライ返し、泡だて器、ハサミ」など、いろいろなものがあります。メーカーをそろえると、デザインに統一感が出やすいです。

 

観葉植物で飾る

キッチン 観葉植物

キッチンにグリーンがあるだけで、一気に雰囲気がよくなります。日陰に強く、葉がじゃまにならない植物を選んで飾ってみてください。

キッチンにおすすめの植物は、以下のとおりです。

  • ポトス
  • アジアンタム
  • ペペロミア
  • サボテン
  • シュガーバイン

世話する時間がない人は、フェイクグリーンがおすすめです。

ただし、リアルに見えないものはNG。ビニールっぽいツヤがあるものや不自然に鮮やかなもの、葉が大きいものは避けたほうが無難です。
参考:zouka.com
参考:いなざうるす屋

 

照明を変える

味気ないシーリングライトからインテリア性の高い照明へ替えるだけで、空間の雰囲気がよくなります。オシャレなペンダントライトや「ダクトレール+スポットライト」の組み合わせがおすすめです。

電球の色も、青白い蛍光灯の色よりオレンジがかった電球色のほうが落ち着いた雰囲気を演出できます。料理も美味しそうに見えるので、試してみてください。

 


格安!おしゃれ!DIYで棚を作る

工具を使った作業が嫌いでなければ、棚づくりに挑戦してみましょう。たとえば、こんなものを作ってみてはいかがでしょうか。

  • 調味料置き
  • 食器整理棚
  • 玉ねぎやジャガイモ置き場
  • グロッサリー入れ

ちょっと腕に自信がある人は「ディアウォール+ツーバイフォー材」でカンタンに飾り棚が作れます。覚えておくといいでしょう。

Instagramで「#ディアウォール」を検索すると、たくさん実例が出てくるので参考になります。

ただし、DIYで棚を作るときは注意点もあります。以下は気を付けましょう。

  • 棚を作るとつい置きたくなるので、物が増えないように注意
  • 木製の棚は燃えるので、コンロの周りに設置するのは厳禁
  • 100均などのプチプラ商品を材料に使いすぎると、安っぽくなる

ちなみに、既製品の棚を使ったほうが安くなることもあります。ゼロから作る必要はないので、カラーボックスや棚を作るキットなどを転用して上手に節約しましょう。

 

シールならカンタン!DIYで壁紙を模様替え

最近では素人でも貼りやすい壁紙が増えてきて、クロス(壁紙)貼り替えもポピュラーなDIYになってきました。

ちなみに自分で貼れる壁紙は大きく「ノリなし、ノリ付き、シール」の3つにわかれます。このうち一番カンタンなのがシール壁紙で、貼ったあと剥がすことができるので賃貸マンションでも使えます。

クロスを自分で貼ると、職人に依頼するより格安で済みます。たとえば6畳の部屋なら職人に頼むと「5~6万円」ぐらい必要ですが、DIYなら「1.5~2万円」ぐらいで貼り替えられます。

参考:壁紙屋本舗
参考:RESTA

 

意外とできる?DIYで床を張り替え

意外に思われるかもしれませんが、床も自分で模様替えできます。

既存の床材を剥がすとなると大変ですが、上から張るなら比較的カンタンです。タイルカーペットやクッションフロア、フロアタイルを活用しましょう。

それぞれの特徴をご紹介します。

 

タイルカーペット

  • DIY難易度・コストともに低い
  • 正方形や長方形のパネル状のカーペット
  • 汚れたところだけ取り替えができ経済的

 

クッションフロア

  • コストは低いがDIY難易度はやや高い
  • お手入れ・掃除が簡単
  • 適度なクッション性もあり足が疲れにくい

 

フロアタイル

  • DIY難易度・コストともにやや高い
  • 傷や汚れに強く、メンテナンスが簡単
  • リアルな木目調や石目調などもある

 

なお、キッチンの床で使うなら、いずれも防火機能があるものを使いましょう。

 


よくあるキッチンリフォームの失敗事例

最後に、キッチンリフォームの失敗例をご紹介して終わりたいと思います。あとで後悔しないための参考にしてください。

 

冷蔵庫の位置が悪かった

キッチンリフォームで気を付けたいのが、冷蔵庫の位置です。たとえば、こんな失敗をしないように注意してください。

  • 冷蔵庫を奥の方に配置しすぎて、家族が使いにくくなった
  • ドアが壁と反対側に開く位置に配置してしまい、使いにくい
  • コンロ・シンク・冷蔵庫の動線距離が長すぎて使い勝手が悪い
  • 冷蔵庫と壁の離隔距離を計算し忘れ、冷蔵庫が置き場所に収まらない

冷蔵庫は、料理する人以外の家族も使います。みんなが使いやすく、中のものが取り出しやすい位置に配置しましょう。

なお冷蔵庫は専用コンセントを取ることもあり、簡単に配置変更できません。しっかり検討してから配置場所を決めましょう。

 

調理スペースの不足で狭い

調理スペースで気を付けていただきたいのは「キッチンの横幅」と「通路の幅」です。

キッチンの横幅が狭くなると、作業スペースが狭くなります。複数人で同時に料理することがあるなら、横幅2550mm以上のキッチンが無難です。

通路幅は、900mm以上欲しいところ。ここは料理する人の体格しだいで変るので、実際にショールームで確認してから決めるといいでしょう。

なお、キッチンの高さやゴミ箱スペースのことを失念しがちですので、忘れず確認しましょう。

 

キッチン周りの床材の汚れが目立つ

アイランド型キッチンやペニンシュラ型キッチンは使い勝手やデザインがよく、あこがれる方が少なくありません。ですが、いざ採用してみると、床が汚れやすくて残念に感じる方もおられます。

両タイプのキッチンは、水はねや揚げ物の油が飛びやすいです。床掃除が増えることは留意しておきましょう。

 

キッチンが丸見えになって落ち着かない

昔のキッチンは独立した部屋タイプが多かったですが、今は間仕切壁を作らずオープンなキッチンが主流です。

オープンなキッチンは開放感があり、LDKが見渡せて良いのです。ですが、いざ使ってみるとダイニングやリビングから丸見えになりすぎて落ち着かない方もおられるようです。

「いつもキレイにしておかないといけない」「洗い場に溜めた食器を放置しづらい」というのが心の負担に感じる方は、独立タイプのキッチンがおすすめです。

 

キッチンスペースが狭く感じる

キッチンのリフォームをすると「以前より狭い」と感じるケースがあります。たとえば、こんなときは留意しましょう。

  • 既存のキッチンより大きなキッチンに取り換える
  • 壁付キッチンから対面キッチンに取り換える
  • 吊戸棚や背が高いカップボードを設置する

特に、アイランド型キッチンは他のキッチンより設置に面積が必要です。じゅうぶんスペースがあるか検討してから採用しましょう。

目線より上にあるものは、圧迫感を感じやすいです。吊戸棚や背が高いカップボードを採用するときも、なるべく明るい色をえらぶなど広く見せる工夫をしましょう。

 

イマイチ使わない設備を導入してしまった

リフォームをするときは「あれも、これも」と欲張ってしまいがちです。勢いで取り付けたけど、全然使ってない……なんてことにならないよう、リフォーム後の生活もイメージしましょう。

たとえば食洗器や床下収納は、付けたけど使ってないという方もおられます。本当に自分に必要か、よく検討してから採用しましょう。

コンセントの増設も「こっちは多すぎたのに、あっちは少なすぎた」ということがあります。やはり、リフォーム後の生活をイメージして決めることが大事です。

 

追加工事が発生した

大型のリフォームになればなるほど、追加費用が発生しやすくなります。上述の「イマイチ使わない設備を導入してしまった」と同じで、リフォーム後をどこまでイメージできるかが追加工事を防ぐポイントです。

いくつか例をあげてみましょう。

状態 追加工事
既存キッチンより新キッチンの奥行きや幅が小さくなった 床材貼り替え
キッチンがきれいになると古いクロスの汚れが気になった クロス貼り替え
キッチンがきれいになると古い照明が気になった 照明器具入れ替え
キッチンを増やしたら給湯能力アップが必要になった 給湯器入れ替えまたは追加
給排水管が劣化していて次のキッチン交換時期までもたない 給排水管交換
ガスからIHコンロに替えたらオール電化にしたくなった 給湯器入れ替え
キッチン用タオル掛けなど小物を発注し忘れた 追加発注

 

リフォームのコーディネーターが料理をしない人なら、注意しましょう。提案がイマイチだったり、小物の提案を忘れたりすることがあります (とくに、タオル掛けは忘れがち)。

 


【まとめ】キッチンリフォームの相場や費用を下げるコツ

キッチンリフォームは、50万円単位でできることが大きく変ります。ご予算でどれぐらいの改修が可能なのか、よく検討してから計画を進めましょう。

予算オーバーを防ぐためには、こだわるところと節約するところのメリハリを付けると良いです。DIYできるところは、積極的に自分でやりましょう。コストダウンできるうえ、愛着がわきます。

他人の失敗談を知るのも勉強になりますので、インターネットを使って探してみてください。あなたのキッチンリフォームが成功することを願っております。

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